富士スピードウェイを舞台に今季2回目となるSUPER GT公式テストが3月23日からスタート。
65号車LEON PYRAMID AMGは、蒲生尚弥選手が都合により2日目のみの参加となるため、篠原拓朗選手が1日目全ての走行を担当。午前のセッション1では14番手、午後の模擬予選では総合で13番手となった。
テスト1日目は朝から雨模様となり、篠原選手もウエットタイヤを装着してコースイン。前回の公式テスト岡山での経験をもとに雨の状況下パフォーマンスを上げるべく周回を試みた。しかし、気温10℃を下回る極寒のコンディションで、途中から雨量が強まったこともあり、合計で34周を走破したところでピットで待機し、天候状況を見守った。
そこからしばらくして、セッションも残り50分を切ろうかというところで1台が激しくクラッシュし赤旗中断となった。天候は悪化する一方で予定より早くセッションが終了することとなった。午後には前回の岡山テストと同様に、新方式の模擬予選セッションが実施された。
本来ならQ1とQ2を別々のドライバーで走らなければいけないが、蒲生尚弥選手が不在のため、両セッションとも篠原選手がドライブした。Q1は比較的雨量が多い中でのアタックとなり、そこで篠原選手はライバルを上回る走りを披露。1分54秒344を記録しGT300クラスのAグループでトップタイムを記録した。
シーズン中と同じようにQ2グループ1に勝ち上がり、総合トップを狙ってQ2セッションに臨むも、雨がほぼ止んで路面のコンディションが若干変わったQ2ではライバルが好タイムを記録した。篠原選手は1分48秒277のベストタイムとなり、タイムを合算した総合順位では13番手となった。
篠原拓朗選手
「岡山テストと同様、雨量によってメーカーごとの強みが異なるなと感じました。クルマのバランスは岡山より良くなりましたし、セッション中には良いポジションにいられたタイミングもありました。ただ、もうちょっとライバルとの差を詰められるように何かしらの手を打ちたいですね。どのコンディションでも今日のデータをもとにベストを尽くせるようにしたいです」
黒澤治樹監督
「水の量が少なくなってきたときに、確実にライバルメーカーの方が速くなってきているなと感じました。以前は『雨といえばブリヂストン』と言われている時もありましたけど、今は違うと思うで、頑張らないといけないですね」