岡山国際サーキットでSUPER GTの公式テスト2日目が行われ、蒲生尚弥選手と篠原拓朗選手を擁するK2 R&D LEON RACINGは午前のセッション3を積極果敢に走行。9回もピットでの作業を重ねて、LEON PYRAMID AMGは17番手につけていた。
テスト初日は寒いどころか、暑ささえ感じるほどだったが、2日目はようやく3月らしい気候になっていた。セッション3もまた、開幕に向けた確認作業を重視して走行が重ねられた。走り始めはもちろん蒲生選手。早々に1分27秒台に入れ、ピットでの作業を繰り返すたび、タイムを縮め続けていった。
ほぼ折り返しのタイミングで記録された1分26秒566が、このセッションのベストタイム。その後も蒲生選手によって周回が重ねられ、順位としては17番手ながら、9回もピットストップを行って施されたセットアップによって、数多くのデータが積み重ねられた。
ラスト15分からは篠原選手の担当。チェッカーが振られるまでノンストップで周回を重ね、1分27秒220を自己ベストとし、1分27秒台でコンスタントに走り続けていた。この後に行われた、FCYテストとセーフティカー訓練は蒲生選手が走行し、最後の走行となるセッション4に向けて、しっかり準備は整えられた。
「車のセットをいろいろやっていました。安定はしていたんですが、昨日からまわりとの差があるので、それを埋めるためにショートランを重ねてセッティングしたんですが、大きな解決策は見つけられなかった感じですね。まぁ、まだテストなので大丈夫です」(蒲生選手選手)
「27秒台でコンスタントに走れましたが、欲を言えばもうちょっと出したかったですし、出さないといけなかったですね。少しずつ良くなっているとは思うんですけど、でも、やっぱりまわりと比べると、ちょっと足りていないです。最後、少しでもいい兆しが見えればと思います」(篠原拓朗選手)
「走っていくうちにコンディションが変化して、そういうのを含めて、自分たちの今やっている状況だけじゃなく、まわりとの状況も踏まえて確認できたのは良かったです。ただ、ちょっとスピードが足りませんね。今のままでは負けています。もう少しコンディションに合わせないと。持ってきたものの中では、まだまだ。もうちょっと修正しないといけません」(黒澤治樹監督)
今シーズン最初の公式テストの締めとなるセッション4において、黒澤治樹監督率いるK2 R&D LEON RACINGの走らせる、LEON PYRAMID AMGは、2時間ひとりで篠原拓朗選手が走り続けて、10番手を獲得。ロングランの確認ができ、実りあるテストとなった。
公式テストのセッション4はセッション前にスタート練習が実施された。LEON PYRAMID AMGに乗り込んだのは篠原選手。ライバルの多くがそのまま周回を重ねたのに対し、篠原選手はスタート練習のみを行なってすぐにピットイン、微調整してコースに送り出された。3周目には1分27秒台に入れた篠原選手は、その後1分27秒110をマークする。その後、上位はピットストップを繰り返し、一発狙いで出してきたタイムだが、トップとの差はわずかコンマ5秒。ベストタイムを出した後も篠原選手は連続して周回を重ね、30周、45分のロングランを行う。その後、一度ピットに戻るも、篠原選手はそのまま走り続け、終盤にも1分27秒130という好タイムを記録。10番手ではあったが、多くの収穫と確かな手応えを得ることとなった。
次回の公式テストは、3月25~26日に富士スピードウェイで行われる予定である。K2 R&D LEON RACINGのさらなる飛躍にご期待いただきたい。
「僕は午後、走っていないですけど、最後のロングは良かったと思うので、しっかり分析して、開幕戦でこれが出せるようになればいいと思います。でも、予選で前に行かないとしんどいので、そのあたりも考えながらできたらいいですね。いや、でもホッとしました(笑)」(蒲生尚弥選手)
「たっぷり走らせてもらいました! ロングでいいところを発見しながら走れたので、最後のセッションとして、いい終わり方ができたと思います。でも、まだ分からない部分もあるので油断はできないです。しっかりと開幕戦に合わせられるように頑張ります」(篠原拓朗選手)
「午前中は蒲生選手がほとんど走ったので、午後は篠原選手をロングで走らせました。他が今、どういう状況で走っていたか分かりませんが、みんなが同じような条件で走っていたなら、いいタイムだと思います。安心はできませんが、ロングはいいところが見えました。でも、一発がないと、、、JAF勢はそのあたりがありますからね。 次の富士テストでその辺を見つけたいと思います」(黒澤治樹監督)