2023 SUPER GT Round.8 もてぎ レースリポート

最終戦、タイヤ無交換作戦を成功させて2位表彰台に上がる!

公式練習 11/4(土)9:25〜 天候:曇りのち晴れ 路面:ドライ 気温:15℃ 路面温度:18℃

SUPER GTに黒澤監督率いるK2 R&D LEON RACINGは、蒲生選手と篠原選手にLEON PYRAMID AMGを託して臨む。最終戦の舞台はモビリティリゾートもてぎだ。最終戦は全車ノーウェイトで、開幕戦同様、真の実力を問う戦いとなる。K2 R&D LEON RACINGにとって、もてぎは過去に3回の優勝経験を持つサーキット。

公式練習では、豊富なバックデータをもとに、蒲生選手と篠原選手によってセットアップ、タイヤ選定が進められていく。持ち込みのセットに外しがなかったことから、蒲生選手はさっそく予選シミュレーションを行い、1分47秒184を記して、その時点での2番手に。その後、タイヤ選定を行い、ほぼ30分経過したところで篠原選手に交代する。ロングランを行った篠原選手は1分49秒台でコンスタントに周回を重ね、最後のGT300クラス専有走行で予選シミュレーションを行い、温度が著しく上昇しているにもかかわらず、1分47秒546をマーク。その結果、公式練習を4番手で終えた。

「車の状態は悪くないと思います。とにかく、自分たちの力を出し切る予選ができたらいいと思います」と蒲生選手。

公式予選 11/4(土)Q1/14:20〜 Q2/15:13〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:15℃ 路面温度:18℃

A組から臨んだ予選Q1に黒澤監督は、公式練習で見せたスピードを高く評価して、篠原選手を起用した。11月にしては過ごしやすくはあったが、それでも低めの温度に対応すべくウォームアップは入念に行う。篠原選手はワンアタックを完璧に決め、1分46秒610で2番手につける。「久しぶりに予選がちゃんとできました」と篠原選手。
Q1で好結果が残されたことは、蒲生選手を普段以上に昂らせた。アタックを開始し1分45秒787をマーク。トップからコンマ154秒という僅差で3番手となり、LEON PYRAMID AMGは2列目イン側の好位置から決勝に挑むこととなった。

「トップとの差は意外に少なく、いい予選だったと思います。決勝も精いっぱいやります!」と蒲生選手。

「ふたりともいい仕事をしてくれました。特に、ここ2戦、篠原選手にミスもありましたが、今回はしっかりまとめてくれました。表彰台のいちばん高い位置に上がって、来シーズンを笑って迎えられるようにしたいと思います」と黒澤監督は力強く誓っていた。

決勝レース 11/5(日)13:00〜 天候:曇り一時雨 路面:ドライ一時ウェット 気温:23℃ 路面温度:28℃

日曜日のもてぎもまた、季節外れとも言える陽気となっていた。ただ、決勝が近づくにつれ、秋の雲が上空を覆い、やや不穏なムードを漂わせてはいた。今回のスタートは蒲生選手が担当。3番手からの発進となっていたが、まずはポジションキープからレースを開始。先行する2台に遅れず、周回を重ねていく。4周目を過ぎた頃から、1コーナーのあたりで雨が降り出すも、長くは続かなかったのは何よりではあった。15周目にトップが入れ替わり、2番手に退いた車両との差を徐々に蒲生選手は詰めていった。

そのままコース上でのオーバーテイクが期待されたが、黒澤監督はミニマム周回の21周目に、LEON PYRAMID AMGをピットに呼び寄せる。ここで篠原選手に交代するが、なんとタイヤは無交換。最小限のロスでコースに戻すことに成功する。
これが功を奏し、全車ドライバー交代を終えた時には2番手に浮上する。しかも、その時点で2秒以上あった差を、また通り雨があったことで一気に詰め、34周目にはあと一歩でオーバーテイクのシーンも見られたほどだった。

惜しくも逆転ならずも、その後も遅れず続いていたが、40周目からFCY(フルコースイエロー)が提示され、その間にタイヤが冷えたことが裏目に出てしまう。その時についた差をなかなか詰めることができず、48周目から三たび襲った通り雨も、恵みの雨にはならず。それでも後方からのプレッシャーをまったく受けずに走り抜いた篠原選手は、2位でフィニッシュ。

2度目の表彰台獲得でK2 R&D LEON RACINGはドライバーランキングも4位まで上げて、2023シーズンを締めくくることとなった。

決勝を終えて

黒澤治樹監督

表彰台には上がれましたが、有終の美は飾れませんでしたね。ブリヂストンさんからスタート前に『保ちます』と言っていただけたので、タイヤ無交換で行きました。ブリヂストン勢の中ではトップでしたが、本音としてはもうひとつ上に行きたかったですね。今日のランボルギーニは速かったので仕方がないですね。ドライバーもチームも、みんな頑張ってくれました。今シーズンもK2 R&D LEON RACINGへのご声援ありがとうございました

蒲生尚弥選手

本当にいいレースでした。レース開始後、1コーナーで雨が結構降りましたが、その他では降っていなかったので、結果、大丈夫でした。レース後半はタイヤ無交換で、かなり厳しかったと思いますが、篠原選手が頑張っていいペースで走ってくれたので、そのおかげで2位になれたと思います。本当に最後はいいレースができたので、良かったです。上出来です!

篠原拓朗選手

タイヤは最後まで本当に良く、その他、雨など厳しい部分はありましたが、なんとか耐えることができて良かったです。トップへ仕掛けられた部分もありましたが、その後に離れてしまったのは悔しく、チームに申し訳ない部分でもありました

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