2023 SUPER GT Round.7 オートポリス レースリポート

予選7番手も、決勝では波に乗り切れず。入賞もあと一歩で逃す

公式練習 10/14(土)9:25〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:16℃ 路面温度:18℃

スーパーGTK2 R&D LEON RACINGは、蒲生選手と篠原選手にLEON PYRAMID AMGを託して臨む。第7戦の舞台は九州・オートポリスだ。前回のSUGO大会では6位に入り、久々の入賞を果たし、チームの士気は上向き。サクセスウェイトが半減される一戦ではあるが、それでも44kg積むため、最終戦に王座奪還の期待をつなぐ意味でも、公式練習ではいつもどおり入念にセットアップやタイヤ選定が進められていった。

開始早々の路面は雨で一部が濡れていたため、しばらくピットで待機。コンディションが整ってから、蒲生選手が走行を開始する。後半は篠原選手が主にロングを担当。148秒台をコンスタントに記し、最後のクラス専有走行では予選シミュレーションを行い、145473を記録して走行を終了した。

「車のバランスはいいと思います」と蒲生選手。公式練習の順位は6番手だった。

公式予選 10/14(土)Q1/15:00~ Q2/15:53~ 天候:曇り 路面:ドライ 気温:18℃ 路面温度:25


今回も予選Q1は蒲生選手が担当。低めの温度に対して、しっかりとウォームアップを行い、一発をしっかり決めて143619をマークして、A組3番手で難なくQ1突破を果たす。続いてQ2に臨んだ篠原選手は、蒲生選手からのインフォメーションを受け、アタックするも、第1ヘアピンで膨らんでしまい、148秒台に甘んじてしまう。

これでは前戦のSUGOの二の舞になる、しかし集中力を切らさなかった篠原選手は、タイヤのピークが落ちた状態ながら、143758で7番手を獲得する。「アタックラップでミスをしてしまい、タイヤのピークに合わせられず、申し訳ない予選になってしまいました。SUGOに引き続き、反省の多い予選になってしまいました。車のセットはいい方向に進んでいるので、明日は頑張るのみです」と語る篠原選手の雪辱なるか、決勝に期待が込められた

決勝レース 10/15(日)13:30~ 天候:曇り 路面:ドライ 気温:17℃ 路面温度:25℃


日曜日のオートポリスは上空に雲が広がり、時折強い日差しが切れ間から注ぐものの、気温、路面温度とも予想以上に下げていた。決勝レース前に行われた20分間のウォームアップでは蒲生選手がコンスタントに1分48秒台を記しており、その意味ではチャンスありと思われた。だが、スタートが近づくにつれ、さらに話は前後するが、決勝がスタートして周回を重ねるごと、特に路面温度は下がっていったため、条件は悪化してしまう。

スタートを任された蒲生選手は、しっかりポジションをキープしてレースを開始し、前の車にも遅れず周回を重ねるが、抜くまでのペースは欠けていた。今回はオートポリスでは初めての450kmレースとあって、義務づけられた給油を伴うピットストップ2回のうち1回を、少ないながらも早めに行うチームもあったが、それは有効に機能しないとチームは判断し、セオリーどおりの作戦を選択。最初のピットストップは31周目に行い、蒲生選手のままコースに送り戻す。だが、その際にピットで作業ミスがあり、タイムをロス。

それでも蒲生選手は粘り強く走り続け、ポイント圏内まであとわずかという57周目に、篠原選手に交代する。その時点での順位は15番手。篠原選手はコンスタントな走りで、前を行く車両との差を詰めることはできたものの、抜き切るだけの力はなく、やがて3台が一列で連なるバトルを繰り広げていく。それぞれが一進一退の状況の中で、先行する車両の脱落もあって12位でLEON PYRAMID AMGはフィニッシュ。ポイント獲得とならなかったことで、最終戦にチャンピオン獲得の可能性も喪失してしまった。

残す最終戦は、11月4~5日にモビリティリゾートもてぎで開催される。ノーウェイトの戦いであるばかりか、K2 R&D LEON RACINGには相性もいいサーキットでもある。最終戦で確固たる結果を残し、有終の美を飾ることを目指す。

決勝を終えて

黒澤治樹監督

ペースも良くなく、ピットもミスをし。せめてポイントを獲って、帰りたかったですね。最終戦のもてぎは、チームに最も向いているサーキットだと思うので、勝って気持ち良くシーズンを終えられるように頑張ります

蒲生尚弥選手

第1スティントのペースが悪く、ピットのタイミングなども裏目に出てしまい、かなり厳しかったですね。気温が低かったことがかなり影響していますが、それはみんな同じ条件だと思いますし……。最終戦につながるセッティングなど、そのあたりには手応えがありましたので、今回の収穫をうまく最終戦にぶつけられたらいいな、と思っています

篠原拓朗選手

単独だともう少し良かったのですが、前車の後ろに着いた時に難しい部分が多かったです。今回、僕が担当した予選は良くありませんでしたが、決勝はミスなく走ることができました。あと1レース、最終戦しか残されていませんが、完璧なレース、完璧な仕事ができるように、しっかりと準備をして臨みます

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