予選14番手から激しく追い上げ 6位入賞。ポイント獲得!
公式練習 9/16(土)9:15〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:23℃ 路面温度:25℃
スーパーGT第6戦の舞台はスポーツランドSUGOだ。前回の鈴鹿大会では、序盤早々にマシントラブルが発生。無念のリタイアとなっていた。もちろん、徹底的にリペアされて、まずは公式練習に臨んでいた。
前日に降った雨が路面に残っていたため、最初の20分はピットで待機。走り始めた蒲生選手はさっそく周回を開始し、計測6周目には1分19秒430を記録してピットに戻り、篠原選手と交代する。予選シミュレーションを篠原選手は行うも、GT500車両との絡みが悪く、1分20秒549を記すに留まったため、一度ピットに戻ってからはロングを担当。2回の赤旗中断で予定された周回数はこなせなかったが、1分20秒台をコンスタントに記し、決勝に向けては確かな手応えを得た。
公式練習の順位は15番手ながら、「車のバランスも良く、順調です」と黒澤監督。
公式予選 9/16(土)Q1/14:40〜 Q2/15:33〜 天候:雨のち曇り 路面:ウエット〜ドライ 気温:26℃ 路面温度:29℃
予選開始直前に雨が降ったQ1には、今回も蒲生選手が臨んだ。難しい路面状態に蒲生選手の経験、そしてブリヂストンのウエットタイヤがジャストマッチ。サクセスウェイトを72kgも積んでいるにも関わらず、1分25秒565をマークしてトップに立ったのだ。「チームの判断がとても良く、Q1を突破できて良かったです」と蒲生選手。
雨はすぐに止み、Q2の頃にはドライタイヤが履けるまでに。しかし、篠原選手はアタックラップのミスが目立ち、1分19秒126を記すに留まった。14番手に甘んじ、「本来のパフォーマンスは、もう少し高いところにありました。チームの皆さんにご迷惑をおかけしてしまったので、明日取り返せるように頑張ります」と篠原選手は深く反省。
「こういう状況だからこそ、落ち着いてみんなでしっかりレースをやっていきたいと思います」と黒澤監督。決勝での巻き返しに期待された。
決勝レース 9/17(日)13:30〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:28℃ 路面温度:33℃
まだまだ暑いが、気温は28度、路面温度は33度と、前回の決勝スタート時と比べると、路面温度は20度近く下がり、確実に秋が近づいているのを感じさせた。ウォームアップは篠原選手が担当し、1分20秒362をマークし、3番手につけていたばかりか、その後は1分21秒台でコンスタントに走行していたから、より一層手応えは高まっていった。
今回は300kmレースで、ピットストップの義務づけは1回。今回のスタート担当に、黒澤治樹監督は開幕戦以来となる篠原選手を指名。公式練習で見せたロングランの安定感と、若さあふれるスタートダッシュに期待を込めた。14番グリッドからスタートしたLEON PYRAMID AMGは、オープニングラップのうちにひとつ順位を上げる。その後の篠原選手のペースは良く、17周目に1台、22周目に1台をかわして11番手にまで上がり、いよいよポイント圏が見えてきた。
そして26周目には早くも蒲生選手にスイッチ。いったん順位を落とすも、ライバルがピットストップを行うたびに蒲生選手は順位を上げて10番手に。まだまだ上がりそうなムードの中、ストレート上で大クラッシュが! 2周にわたるセーフティカー(SC)の先導の後、36周目に赤旗が出される。ドライバーに意識はあり、大事に至らなかったのは不幸中の幸いだった。
ほぼ1時間の中断の後、SCの先導が4周続いてからレースは再開。まだ交代を済ませていないチームもあったことから、LEON PYRAMID AMGは8番手に。前後の間隔が詰まったことで、随所でバトルが繰り広げられる中、蒲生選手は何度も順位を入れ替えつつ、ゴールまでひた走った結果、7位でLEON PYRAMID AMGはゴール。さらにレース後、トップの車両に規定違反があって失格に。ひとつ順位を上げて6位となった。
次回のレース、シリーズ第7戦は10月14〜15日に、オートポリスで開催される。サクセスウェイト半減のレースではあるが、今回の結果で44kgとなるも久々のポイント獲得で、チームが波に乗っているのは、紛れもない事実。連続入賞と言わず、大量得点の期待もかかる。
決勝を終えて
黒澤治樹監督
現状、我々ができることは、これが限界かと。篠原選手のペースも良く、蒲生選手も経験を活かしてタイヤを保たせてくれたので、ドライバーはその場の仕事をよくしてくれたと思います。次戦のオートポリスはスポンサーであるPYRAMIDさんの地元九州で、応援団の方々が来てくださりますので、皆さんの前でいいレースを見せられるように頑張ります
蒲生尚弥選手
赤旗、レース再開後、路面温度がかなり下がってしまい、本当に厳しいレースでした。しかし、みんな条件は一緒だと思うので、その中でもしっかりとポイントを獲れて良かったです。抜かれないように頑張りました
篠原拓朗選手
今回、スタートから行かせていただいて、何台か抜かし、順位を上げることができて良かったです。何よりも作戦面的に蒲生選手には大変な展開の中、走り切ってくださり、本当に感謝しています。決勝ではいい走りができたと思うので、次のオートポリスでもより良い走りができるように頑張ります