2022 SUPER GT Round.5 鈴鹿 レースリポート

苦しんだ予選から、決勝では一転。13台抜き果たして6位でゴール! 

公式練習 8/27(土) 9:25〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:30℃ 路面温度:34℃

前戦の富士スピードウェイでは、ポールポジションからトップを快走中にトラブルが発生。わずか18周でリタイアと、天国から地獄に突き落とされたかのような展開になっていたが、3週間のインターバルに修復されて、マシンはリフレッシュされていた。サクセスウエイトも、36kgとあって、鈴鹿サーキットでの第5戦は狙いに行く一戦でもあった。最初にLEON PYRAMID AMGをドライブした蒲生尚弥選手は、いつものように早い段階でベストタイムとなる1分59秒359をマーク。そこからは決勝へのセットアップ、タイヤチョイスが行われていく。暑くて長いレースということもあり、今回はロングランを重視。1時間ほど経過したところで、篠原拓朗選手に代わって、同様にロングラン重視で周回が重ねられていった。最後の締めとして、篠原選手は2分0秒520をマークした。
「メニューどおり順調に進んでいます」と黒澤治樹監督。

 

公式予選 8/27(土) Q1/15:20〜 Q2/16:13〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:31℃ 路面温度:39℃

最終的に公式練習を10番手で終えられたとはいえ、本来、鈴鹿サーキットはメルセデスAMG GT3とは相性がいいとは言い難いコース。そこで黒澤監督は、あえてコンサバな作戦に討って出て、Q1担当に蒲生選手を起用した。なお、LEON PYRAMID AMGはA組での走行に。

本番である決勝レースは、もっともっと暑くなることを想定していただけに、ウォームアップはこの時期としては入念に行われ、アタックが開始されたのは計測3周目。まずは1分59秒169をマークした蒲生選手は、続いての周回で1分58秒984にまで短縮。ところが、Q1突破ラインにわずかコンマ05秒届かず10番手に留まり、Q2に控える篠原選手にバトンをつなぐことなく予選を終えた。
「明日は長いレースなので、その中で自分たちのできることをしっかりやっていきます。戦略によってドライバーをどれだけ助けてあげられるか、そのあたりはしっかり見極めて戦っていきたいと思っています」と黒澤監督。

 

決勝レース 8/28(日) 14:30〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:32℃ 路面温度:42℃


今回も450kmで競われる決勝レースには、2回の給油が義務づけられた。もうすぐ8月も終わるというのに、このレースウィークは絶えず厳しい暑さに見舞われた。ただ、土曜日までと異なるのは、ようやくサーキット上空には雲の切れ間から青空も顔を出し、湿度を下げて路面を焦がすかのような暑さになっていたことだ。
今回もスタート担当は蒲生選手。19番手からのレース開始となり、いきなりオープニングラップのうちに2ポジションアップが許されたばかりか、そのままバトルを重ねて、徐々に順位を上げていく。そして黒澤監督も最初のカードを、早くも16周目に切る。LEON PYRAMID AMGをピットに呼び寄せ、篠原選手に交代。給油だけでなくタイヤ交換を行い、素早くコースに戻す。ここでいったんは順位を落とし、また最も理想としていた、行く手を阻まれることなくマイペースで周回を重ねることは許されずにいた篠原選手ではあったが、ピットタイミングの違いにより、ライバルがドライバー交代を行うたび順位を上げて、6番手にまで浮上。最初のピットインが早めであったことが正解だったと、これで改めて明らかになる。
44周目には、その前の周にトップがピットに入ったことを見計らった上で、再び蒲生選手にステアリングを託すことに。その直後にセーフティカーが入る幸運もあって、ロスを最小限とすることも、そして前との間隔も詰めることもでき、リスタート後の蒲生選手は、まさに闘争心に火がついたかのようだった。再びバトルを重ねて順位を次第に上げていき、全車最後のピットストップを終えた時には7番手にまで上昇。67周目にも1台をパスして6番手に浮上する。なおもバトルを重ねて、あと少しでもう1台をかわしそうだったが、最後はコンマ3秒だけ及ばず。
それでも実に13台抜きとなる、6位でゴールして5ポイント獲得することとなった。
次回のレースは、3週間後の9月17〜18日に、スポーツランドSUGOで開催を予定。今回の決勝の勢いが、引き続き保たれることを期待したい。


決勝を終えて

黒澤治樹監督

ドライバーも頑張ったし、戦略もうまくいったと思います。セーフティカーのタイミングも良かったですね。蒲生選手も篠原選手も、いいペースで走ってくれたのはすごく良かった。ポイント獲得できたか、できないかでは全然違ってきますからね。でも、これより上の順位、勝つためには何が足りないのか、もっと考えていきます。また次回も頑張ります

蒲生尚弥選手

こんなにうまくいくとは思っていなくて、展開にも恵まれて、ポイント獲れて本当に良かったです。いいレースができました。ポイント獲れればいいな、と思っていたんですが、まさかここまで順位を上げられるなんて。満足しています

篠原拓朗選手

僕はちょっと前の車に詰まってしまって、ずっと抜けないのが続いている苦しい状態ではあったんですが……。本当にチームの皆さんの頑張りと、最後まで保ってくれたタイヤ、それと運が重なって、うまくポイントが獲れました。良かったです

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