2022 SUPER GT Round.3 鈴鹿 レースリポート

苦戦覚悟の鈴鹿大会、入賞を逃す。

公式練習 5/28(土)9:25〜 天候:晴れのち曇り 路面:ドライ 気温:26℃ 路面温度:36℃

黒澤治樹監督率いるK2 R&D LEON RACINGが挑むSUPER GTは、富士スピードウェイの第2戦から1ヵ月足らずで、次なる一戦を鈴鹿サーキットで迎えることとなった。6位でのゴールも終盤の接触によってペナルティが課せられ、ポイントを加えることはできなかったが、サクセスウエイトは33kgのままで臨める。本来、メルセデスAMG GT3と鈴鹿の相性はいいとは言い難く、少しでも重くない状態であることに光明が見出せるのではないかと。

公式練習では蒲生尚弥選手が序盤のうちに、セッションベストとなる1分58秒948をマーク。しかし、決勝レースを戦う上ではさらなる精度が必要と、普段より多くの微調整が行われていく。ようやく手応えを得て、ほぼ1時間経過したところで篠原拓朗選手にバトンタッチ。最後のクラス専有走行では予選シミュレーションも行って、最後には1分59秒800を記すまでとなった。
「厳しい戦いにはなりそうですが、今回も頑張ります」と黒澤監督。

公式予選 5/28(土)Q1/14:55〜 Q2/15:48〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:28℃ 路面温度:44℃

今回も予選Q1を担当したのは蒲生選手。鈴鹿は1周が長く、また5月末とは思えぬほど高まった温度に対処し、アタックは計測2周目から開始される。「うまくウォームアップができなくて」と語るも、蒲生選手は1分58秒250をマーク。B組8番手で、なんとかQ2進出を果たすこととなった。
篠原選手もQ2では計測2周目からアタックを開始し、1分58秒032を記録し、さらにもう1周攻め立てたものの、黄旗に行く手を阻まれ、タイムを伸ばすことはできなかった。その時点では12番手だったものの、上位2台が失格となったことからLEON PYRAMID AMGは、10番手から決勝に挑むことが決定した。

「蒲生選手が作ってくれた車が良かったので、いいアタックができました。決勝はしっかり作戦を練っていきたいと思います」と篠原選手。

 

決勝レース 5/29(日)14:40〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:30℃ 路面温度:50℃

見渡す限り雲ひとつない青空の下で決勝レースは行われたが、気温は30度を超えて真夏日となり、想定をはるかに超えていただけ厳しい戦いになるのはもはや必至だった。それは、どのチームにも条件は一緒であった。今回は、篠原選手をスタート担当に起用。レースを手堅く戦うことを目指すこととなった。
オープニングラップからいきなりGT500車両がコース脇に止まり、FCYが出される中、LEON PYRAMID AMGをドライブする篠原選手は、ポジションキープでレースを開始。8周目に1台の逆転を許すが、その直後にSCが導入されて差を広げられることは免れる。
そしてミニマム周回数の16周目に、早くも蒲生選手とバトンタッチ。タイヤは4本とも換えてなお、メカニックによる素早い作業で、同じ周回でピットに入った車両の中では、先頭でコースに戻ることに成功。その後、ライバルがピットに入るたび順位を上げることが期待されたものの、全車ドライバー交代を終えた時のポジションが13番手だったのは正直、予想外ではあった。36周目からの2度目のSCランで差を詰めることはできたものの、蒲生選手をもってしてもペースを思うように上げられず逆転の機会も訪れず。それでも残り周回はしっかり後続は振り切り、トップと同一周回の13位でフィニッシュ。入賞は果たせなかったものの、チームランキングでは貴重な3ポイントを獲得することとなった。
次回のレースは8月6〜7日に富士スピードウェイで開催され、今季2回目の450kmレースとして競われる。引き続きサクセスウエイト33kgで挑めるのは、暑く長い戦いということでプラス要素なることは十分に考えられ、またチームの得意とする戦術の妙が効いてくるはずだ。大量得点にも期待がかかる。


決勝を終えて

黒澤治樹監督

今回はペースを最初から最後まで上げられず、チョイスしてきたタイヤがマッチしなかったようです。
うちは、いつもレースペースはいいので、そこが誤算でした。厳しい結果になって、修正が必要ですね。しょうがない。次の富士は過去の経験もあるし、データもあるので、たぶん大丈夫だと思います。鈴鹿に関しては、もう1回あるので、課題が残りましたね。ともあれ、立て直していくしかない。誰がミスしたわけでもないですからね

蒲生尚弥選手

今回は今までと違うようなタイヤを使ってみて、決勝のペースは厳しかったですが、こういうことも今後につながるデータだと思います。次の富士は逆に言うと、まだ軽い状態で臨めるので、そう考えてポジティブに頑張っていきたいと思います

篠原拓朗選手

ペースが厳しい部分があり、ポイントは獲れませんでしたが、その中でも自分の決勝の部分で、もちろん勉強になることはたくさんありました。それを今後に活かしていけるようにしていきます。今後も要所要所を抑えていけるように、自分の糧にしていきたいと思います

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