2021 SUPER GT Round.8 富士 レースリポート

最終戦富士は2位でフィニッシュ! 2021シーズンのベストレースに

公式練習 11/27(土)10:00〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:9℃  路面温度:13℃

全8戦で争われるスーパーGTも、いよいよ富士スピードウェイで最終戦を迎えることとなった。全車サクセスウェイトを積まない、ノーハンデマッチは K2 R&D LEON RACING が最も得意とするところ。予選、決勝に向けて完璧な状態とするため、公式練習ではセットアップ、タイヤチョイスが入念に行われた。
今回も黒澤治樹監督の指揮の下、最初にマシンに乗り込んだのは蒲生尚弥選手。まずは予選に向けて速さを磨いていき、走り始めてすぐ1分36秒523を記し、最初のピットストップ後にはセッション9番手となる、1分35秒975をマークする。その後、決勝に向けて強さが磨かれていき。約50分経過したところで菅波冬悟選手に交代。やがて1分36秒台をコンスタントに刻むようになり、最後のGT300クラス専有走行では1分36秒269を記録する。

「クルマのバランスはいいし、タイヤの選択さえ間違えなければ、いいところに行けると思っています」と黒澤監督は手応えありを、強調した。

公式予選 11/27(土)Q1/14:30〜 Q2/15:23〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:10℃ 路面温度:13℃

日差しは穏やかなのだが、冷たい風も吹いて印象以上に低めの温度の中で行われた予選。今回、久々に黒澤監督はQ1に菅波選手を起用。計測4周目からのアタックでタイヤは完璧に発動し、1分35秒649を出した後にも1分35秒139にまで短縮し、A組の2番手となって無事Q1突破を果たすこととなる。「Q1を久々にチームから任せていただいて、しっかりQ2につなげられて良かったです」と菅波選手。

続いてQ2に臨んだ蒲生選手も、同様に計測4周目からのアタックとなり、1分35秒673を記した後、1分35秒356にまでタイムアップ。5番手につけて K2 R&D LEON RACING は、決勝に3列目の好位置からスタートすることになった。「5番手ということで、自分の力も出せましたし、いい予選になったと思います。決勝も頑張ります」と蒲生選手。

 

決勝レース 11/28(日)13:00〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:12℃ 路面温度:23℃

日曜日のフジスピートウェイは、新型コロナウイルスの感染拡大も、ここに来て落ち着きを見せていることからイベントの入場制限も緩和され、今シーズン一番となる35,300人の観客入場もあって、サーキット中がより活気を取り戻した感は十分にあった。また、引き続き天気に恵まれ、しかも、ほぼ無風状態となったことで路面温度が上昇。チームが選択していたタイヤ的には、より適した条件になっていたのは言うまでもない。
今回も黒澤監督はスタート担当に菅波選手を起用。2周のフォーメイションラップの後、グリーンシグナル点灯後のダッシュも鋭く、上位の車両から少しも遅れることなく続いていき、菅波選手はそのままポジションをキープし続けた。そして黒澤監督は大胆な作戦に討って出る。


交代可能なミニマム周回数である18周目に、いち早くLEON PYRAMID AMGをピットに呼び寄せて蒲生選手と交代。今回、タイヤ無交換は、GT300クラスに限り規定で4本交換が義務づけられていたためできなかったが、素早いピット作業でコースに送り出すことに成功する!いわゆるアンダーカットを果たし、クリアなポジションを走行し続けたこともあり、やがて蒲生選手は3番手に浮上。
そればかりか、50周目にはトップを走っていた車両が、タイヤトラブルに見舞われて後退したことで2番手に躍り出る。残り周回を確実に走り続けて、LEON PYRAMID AMGは2位でフィニッシュした。

開幕戦以来となる表彰台に、蒲生選手と菅波選手は立ったことにより、ドライバーズランキングでも前回までの9位から6位にまで浮上して、2021シーズンを締めくくることとなった。

決勝を終えて

黒澤治樹監督

ありがとうございました。今の状況で、得られるベストな結果だったと思います、JAF-GTは速いので。自分たちがミスなくきっちりレースすることができ、その結果、表彰台に上がれ、ベストレースでした。最後にベストレースで、今年1年間終われて良かったです。応援ありがとうございました

蒲生尚弥選手

自分たちの力は出し切れたと思うので、最後は本当に気持ちいいレースができて良かったです。周りは見ずに、僕たちができることをしかっりできたので、非常に満足しています。タイヤも問題なかったです

菅波冬悟選手

本当に良かったです。まわりがかなり速い状況だったので、その中で2位という結果につなげられて良かったです。シーズンは、途中厳しい時もありましたが、最後に表彰台に上がれて良かったです

 

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