2020 SUPER GT Round.7 もてぎ レースリポート

ウエイトハンデに苦しみ、得意のもてぎでまさかの無得点。この悔しさが最終戦の起爆剤に!

公式練習 11/7(土)9:05〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:12℃ 路面温度:14℃

本来、最終戦として開催されるはずだった日程はそのままに、第7戦に改められた SUPER GTのツインリンクもてぎ大会。
ウエイトハンデは半減されるも、ポイントリーダーであるLEON PYRAMID AMGは77kgを積んでの参戦となった。今年も第4戦で勝っている、最も得意とするコースではあるものの、重さは予想以上の影響を及ぼし、苦戦を強いられてしまう。それでも「守りに入らず、現状でできることをしっかりやろう」と黒澤治樹監督。
公式練習では普段どおり、何かを特化するのではなくセットアップ、タイヤ選定などを行なっていく中、前半を担当した蒲生尚弥選手が、まず速さを鍛えて1分48秒130をマーク。そこからは後半担当の菅波冬悟選手とともに最小限のピットストップで、周回を重ねていった。ラスト10分間のGT300単独走行において、菅波選手は1分48秒370にまでタイムを刻むことに。「ウエイトは重いですが、マシンのバランスは悪くないので、どこまで行けるか」と菅波選手。

公式予選 11/7(土)Q1/13:30〜 Q2/14:23〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:19℃ 路面温度:24℃

2組に分けられた予選Q1に、LEON PYRAMID AMGはA組での出走となった。公式練習は最終的に13番手だったこともあり、久々に黒澤監督はQ1担当に菅波選手を起用。公式練習のスタート時より温度は上がったとはいえ、想定より低めであったことから、菅波選手は入念にウォームアップを行なった後、アタックを開始する。計測 3周目、1分47秒960を記録した菅波選手は、続いて1分47秒835にまで短縮を果たすと、そこはボーダーラインギリギリ。予断を許さぬ状況ではあったが、残りわずかのタイミングで更新を果たした車両もあって、コンマ3秒及ばず、10番手となってQ1突破ならず。「細かいミスはありましたが、そこそこ出し切れたのに……」と菅波選手は肩を落とす。「もうちょっと行けるかと思いましたが、厳しかったです。ここまでの6戦と一緒で、とにかくミスなく戦い、少しでもポイントを獲っていきたいです」と黒澤監督に諦めの様子はなかった。

決勝レース 11/8(日)13:00〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:29℃


予選でかつてなかったほどの苦戦を強いられ、20番手から決勝レースに挑むこととなったLEON PYRAMID AMG。黒澤監督は今回もスタートに菅波選手を起用した。秋晴れの好天に恵まれたものの、想定していたより気温は22度、路面温度は29度と低め。そのため、タイヤのウォームアップに苦しむ菅波選手は、オープニングラップのうちに3台の先行を許してしまう。その後、ペナルティを受けたり、トラブルを抱えた車両が現れたりするたび、順位を上げていくものの、自力でのオーバーテイクは許されず。そこで16番手となった20周目に、早くもピットストップを行うことに。

今回も蒲生尚弥選手への交代と併せ、タイヤ無交換でロスを最小限としたことから、一気に順位を上げてくることが期待された。しかし、不運だったのは、それから2周後にアクシデントが発生し、セーフティカーが入ってしまったこと。まだドライバー交代を行なっていないトップの後ろで戻ったことで、ラップダウンとなってしまったのだ。順位を上げようにも無交換のタイヤでは、フレッシュタイヤに交換した車両に対して競争力はなく、蒲生選手も淡々と周回を重ねるのみ。その結果、19位でのフィニッシュとなり、ポイント獲得はかなわず。


ランキングもひとつ落とすこととなったが、トップとの差は5ポイント。ごくわずかではあることから、富士スピードウェイで開催される最終戦に、再逆転の期待がかかる。

決勝を終えて

黒澤治樹監督・・・

「ピットのタイミングは関係ないです。関係ないというか、あの順位で、あのタイミングでのピットだったら、入れなかった方が正解だったかもしれません。しかし、それはSCが出るのが分かっての正解ですから、誰にも分からないことなので……。戦略というか、予選から流れが悪く、前で戦えなかったというのが、いちばんの敗因です。もちろん諦めるつもりはありませんし、勝てば自力の王座奪還は可能なので、それを目指して頑張ります」

蒲生尚弥選手・・・

「こういう日もあるというか、すべてがうまくいかない日でした。タイヤ無交換だったことで、最後は無理も効かなくなりました。僕らにしてみれば、気温が下がったのも良くなく、今回は運がありませんでした。ポイント獲得はなりませんでしたが、しっかりゴールでき、最終戦に向けては運も実力も引き寄せられるよう、頑張りたいと思います。まだ終わったわけではありませんから」

菅波冬悟選手・・・

「正直、スタートしてからまわりと比べて、ペースが良くありませんでした。想定ではもっと速いラップタイムで走るイメージでしたが。。。。厳しい状況ではありましたが、ドライバー力で補えなかったというのを、今いちばん痛感しています。今回は落ち込むことがたくさんありますが、すぐに最終決戦が来るので、切り替えて頑張りたいと思います」

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