2020 SUPER GT Round.3 鈴鹿 レースリポート

厳しき状況にも全力を尽くして6位でゴール!

公式練習 8/22(土)10:00~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:32℃ 路面温度:42℃

開幕から2戦連続で舞台となった富士スピードウェイを離れ、鈴鹿サーキットでSUPER GTの第3戦が開催された。前回も暑さとの戦いとなったが、今回はそれ以上。まさに猛暑の中で、公式練習がスタートした。
ここまでLEON PYRAMID AMGはセットアップやタイヤ選択を順調に行ない、序盤のうちに速さを極めていたが今回はピットインのスパンが短く、普段と状況が少し違うように思える。最初に乗り込んだ蒲生尚弥選手は、それでも早い段階でセッションベストとなる2分0秒217をマークするが、後半に冴えた走りが見られない。その理由として2戦連続の入賞によって42kgのウエイトハンデを背負っていることがありそうだ。ウエイトハンデに苦しんでいない車両が好タイムを記す中、ほぼ1時間経過したところで菅波冬悟選手にスイッチ。ラストのGT300専有走行でも2分1秒009をマークするに留まり、20番手で走行を終えた。
「方向は見えていますが、順位としては不本意ですね」と黒澤治樹監督。

公式予選 8/22(土)Q1/14:48~ Q2/15:23~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:33℃ 路面温度:48℃

前2戦同様、公式予選Q1は2組に分けられ、LEON PYRAMID AMGはB組での出走に。Q1に挑んだ菅波選手は「外しのないアタックでした」と語るも、1分59秒474はQ1突破のボーダーライン上。最後の最後にタイムアップした車両により9番手に後退も、3番手の車両に四輪脱輪のペナルティがありタイムが抹消されたため、繰り上がってQ2に駒を進めることとなった。
続いて行われたQ2で「クルマは公式練習の時より進化していました」と語る蒲生選手は、ようやく思いどおりに走れるようになったマシンでコースを激しく攻め立て、1分59秒251をマークして10番手から決勝に臨むこととなった。
「本来ならQ1落ちでしたが、タイムを抹消されたクルマがあってクリアできたのは、いい流れだと思います。この流れを断ち切らずに、明日の決勝に挑みたいですね。今年のウエイトハンデは予想以上にきつくて、軽いクルマが我々の前にいるので厳しいレースを強いられるでしょうが、頑張ります」と黒澤監督。

決勝レース 8/23(日)13:00~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:30℃ 路面温度:40℃

1000kmで争われていた頃から、真夏の鈴鹿SUPER GTはドラマチックな展開となることが多かったが300kmの今年のレースも例外ではなかった。
オープニングラップからセーフティカー(SC)が入り、その後も2回SCランが行われたほどだった。今回も黒澤監督からスタートを託された菅波選手は、まずはポジションキープからレースを開始。しばらくは10番手のまま周回を重ねていく。14周目に1台の先行を許すも、LEON PYRAMID AMGは少しも遅れをとることなく続いていく。その2周後に、2回目のSCランが。隊列が詰まってSCがピットに戻れば、一気に順位を上げられるチャンスも生じるかと思われた。しかし、SCランは予想外に長く、バトル再開は21周目。すでにミニマムの周回数を超えていたこともあって多くの車両がピットに戻ってくる。LEON PYRAMID AMGはあえてそのタイミングを外し、1周後に菅波選手をピットに呼び戻す。
ピットでの“渋滞”を避けられたこともあって、蒲生選手がコースに入るとSCラン前までトップを走行していた車両の前につけることに成功。そして、28周目から31周目にかけて3回目のSCランが行われ、解除後に全車ドライバー交代を終えた時LEON PYRAMID AMGは8番手に浮上していた。前後にはJAF-GTがつけて特性の違いから、なかなか近づくことも後ろを引き離すことも許されずにいたが終盤になって先行車両のバトルが激化したあまり、接触が相次ぐことに。
これで蒲生選手は大きく順位を上げただけでなく、48周目には3番手を争う集団に加わるまでとなった。しかし、誰もが表彰台に立ちたいという思いが交錯、49周目にLEON PYRAMID AMGにも接触がありスピンしてクラッシュパッドにぶつかってしまう。だが、不幸中の幸いだったのはダメージが最小限ですみ、すぐにレース復帰できたこと。最終ラップにも先行車両で接触があり、1台が順位を落としたことで蒲生選手は6番手でチェッカーを受けた。
LEON PYRAMID AMGは3戦連続で入賞を果たすこととなった。


決勝を終えて

黒澤治樹監督・・・

「厳しい状況の中では、みんなベストを尽くしてくれたと思います。(終盤のスピンも)あそこで行くのがドライバーだと思うし、蒲生選手も精いっぱいのことをやってくれました。
次のもてぎは過去、表彰台、優勝もしているところなので大量得点獲得目指して集中していきたいと思います」

蒲生尚弥選手・・・

「レース展開はけっこう苦しくて、レースペースはまわりの方がいい中、自分たちのベストは尽くせていたのですが、最後に当たってしまって、皆さんに申し訳ないと思っています。せめて踏み留まってスピンしなければ良かったんですけど……。途中まではしぶとくレースができていたので、そのあたりは良かったと思っています。
次のもてぎは相性のいいコースですから、頑張ります」

菅波冬悟選手・・・

「公式練習の感触とか、予選でいろんなことがあったことを思えば、ポイントがこの状況で獲れたことは良かったです。
次のもてぎと富士、もっともっと頑張ります」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です