富士スピードウェイで2025 SUPER GT公式テスト2日目が行われ、前日とは打って変わってドライコンディションとなり、65号車LEON PYRAMID AMGは午前・午後のセッションともにGT300クラス上位につけるタイムを記録した。
まず序盤の15分はセーフティカー訓練ということで、本番と同様にセーフティカー導入時の手順を確認。その後、本格的にセッションが始まり、65号車は蒲生尚弥選手がタイヤの確認を中心としたテストメニューをこなした。コースコンディションが改善していったこともあり、順調にタイムを更新。常に上位につける速さをみせ、最終的に1分35秒667のベストタイムを記録し、GT300クラス2番手でセッション終了。
なお最終盤にはFCYテストも実施され、ここでは菅波冬悟選手が乗り込んで、手順やシステムの確認を行った。「トラブルもなく順調に走れたので、良いテストになったと思います。ただ、岡山テストと同じようにシーズン本番とは異なるコンディションなので、その辺も考慮しつつタイヤテストをやりました」と蒲生選手。ドライコンディションで色々なテストが出来たということに安堵の表情をみせていた。
午後のセッション4は前日からのスケジュール変更に伴い、当初の予定より20分延長され、各車ともにロングランを中心としたメニューをこなした。65号車は蒲生尚弥選手が乗り込んでいたが、途中から菅波選手に交代。10周を超えるロングランテストでタイヤの確認を行った他、自身のマシン習熟にも努めた。
これで、シーズン前の公式テストは終了。いよいよ4月12日・13日に岡山国際サーキットで開幕を迎える。
蒲生尚弥選手
「昨日も含めて雨絡みですごく難しいコンディションだったんですけど、その中でクラッシュ等なく終えられましたし、たくさん走ることができたので良いテストになったと思います。最後のセッションではロングランの確認もできました。開幕戦は気温などコンディションで色々変わってくると思いますが、どう言う状況になっても良いように準備しているつもりなので、それをミスなく発揮するだけです」
菅波冬悟選手
「午後はロングランを中心にやって、最後はニュータイヤのアタックもやらせていただきました。すごく経験値を積めたセッションでした。クルマの調子も悪くなく、どこまでドライビングでまとめていけるかですね。蒲生選手と僕が近いところで走れれば、それだけチームにもメリットがあると思うので、そこはもっと詰めていきたいです。開幕戦はあまり肩肘張らずにいきたいです。普通に走れば速いパッケージなので、リラックスしながら楽しんで頑張れたらなと思います」
黒澤治樹監督
「残されたタイヤのメニューがあったので、それが出来たことが良かったです。あとは菅波選手が加入してドライであまり走れる機会がなかったので、午後のセッションで走ってもらって、パッと乗っても速いし、安心して見ていられます。開幕戦では勝つのがベストですが、周りも速そうだし、そう簡単にはいかないけど、毎年岡山では良い成績を残せているので、良い流れのまま行けたら良いなと思います」