2025年のSUPER GTシリーズ開幕に先立ち、3月15日から岡山国際サーキットで今季初の全クラス公式テストがスタート。
非常に寒いコンディションのなか、65号車LEON PYRAMID AMGは合計81周を走り、セッション1で記録した1分25秒804のベストタイムでGT300クラス4番手で1日目を終えた。
昨年はシリーズランキング2位に終わった65号車。今年はドライバー体制を一部変更し、第1ドライバーの蒲生尚弥選手に加えて、第2ドライバーには菅波冬悟選手が2021年以来となるチーム復帰を果たした。車両は変わらずメルセデスAMG GT3でタイヤはブリヂストンを使用する。
シーズンに向けた貴重な走行機会となるのだが、セッション1は朝から分厚い雲がサーキット上空を覆い、前日までの陽気から一転して冬のような寒さとなり、セッション中には時より霙(みぞれ)が降る場面もあった。このコンディションが影響してかコースオフを喫する車両が続出し、合計6度も赤旗中断となった。そんななか、65号車はセッションの大半を蒲生選手が担当。24周を走破し1分25秒804のベストタイムでGT300クラス4番手につけた。
インターバル時間中に雨が降り始め、午後のセッション2はウエットコンディションでスタートした。開始直後にクラッシュ車両が発生し赤旗中断となったが、それ以降は雨も止んで順調にテストが進行した。65号車は蒲生尚弥選手が開始1時間余りを走行し、途中から菅波冬悟選手に交代。
コンディションが良くなるにつれてタイムも上がっていき、時よりトップタイムを記録する場面もあった。最後のGT300専有走行ではドライ路面に回復して1分27秒349を記録し、GT300クラストップで終えた。
蒲生尚弥選手
「実際のレースとはかけ離れているコンディションなので、色々と評価するのは難しい部分はあります。あと細かなトラブルもあって、十分に走ることができなかったです。天候も含めて、こればかりは仕方ないです。ただ、開幕戦がこういう気候になる可能性もなくはないので、なるべく走れる時は走って、タイヤの選択と自分たちの練習も含めてウエットとドライの両方を経験できたのは良かったのかなと思います」
菅波冬悟選手
「こういう時期のテストということで、なかなか用意していたランプランよりも時間がかかってしまいましたし、ちょっとトラブルも出て走れない時間もありました。そういう状況だったので、僕は午前中ほとんど走らなかったのですが、午後はウエットもドライも経験できたので良かったです。どの場面でもポンっと走ると良いところにタイムが来ているということは、チームとしてもすごく良い状態なのかなと感じますし、実際にすごく乗りやすかったです」
黒澤治樹監督
「やりたいことが全部できたわけではないですが、去年とは異なるアプローチを試せたので、そこは良かったと思います。そういう意味では最低限のことは確認できました。ただ、もう少しドライで走りたかったですが、それはどのチームも同じ状況です。2日目は雨になりそうですが、雨の中でも試したいものはあるので、引き続き自分たちができることをしっかりやっていきたいです」