2024 SUPER GT Round.8 もてぎ レースリポート

タイヤ無交換作戦を駆使し、決勝でも終始力強い走りで2位表彰台を獲得

公式練習 11/2(土) 9:00~ 天候:雨 路面:ウエット 気温:16℃ 路面温度:17℃


今回の舞台となるモビリティリゾートもてぎは、コースの大半をストレートと直角ターンで構成されているのが特徴で、ブレーキ性能と加速力が試される。K2 R&D LEON RACINGは過去に優勝した経験を持つなど比較的得意としているコースでもある。

午前9時から始まった公式練習だが、あいにくの雨模様に。65号車、LEON PYRAMID AMGは蒲生尚弥選手が最初に乗り込み、ウエットコンディションのなかでマシンとタイヤの確認作業を進めていった。しかし、セッション序盤から雨量が多く、コースオフ車両が出るたびに赤旗中断となり、合計で6回も中断された。
蒲生選手は雨量が少ないタイミングで1分59秒705を記録し、3番手につけた。

 

公式予選 11/2(土) 14:00~ 天候:雨 路面:ウエット 気温:18℃ 路面温度:18℃

午前の公式練習に続いて午後も雨模様となり、ウエットコンディションでセッションが始まった。

K2 R&D LEON RACINGは蒲生尚弥選手がQ1を担当。序盤からタイム更新を試みるが、徐々に雨が強くなっていき開始から10分をすぎたところで赤旗が出された。再開後、さらにタイムを更新。1分59秒102を記録し、2番手でQ2上位グループに進出した。

続くQ2は篠原拓朗選手がアタックを担当。最初のアタックから好タイムを記録し、一時はトップに立ったが、終盤にライバルもタイムを更新し、最終的に4番手となった。

黒澤監督は、「まずは2人のドライバーとも頑張ってくれました。チャンピオンシップを考えて手堅くいきました。
明日も自分たちができることをしっかりとやっていきたいです」とコメントした。

 

決勝レース 11/3(日)13:00~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:30℃

前日とは打って変わり決勝日は快晴となったモビリティリゾートもてぎ。4番グリッドのK2 R&D LEON RACINGは蒲生尚弥選手が前半スティントを担当し、スタート直後の3コーナーで1台を追い抜いて3番手に浮上。

その後もポジションをキープしながら前の車両の背後について周回を重ねた。途中に2度のフルコースイエロー導入があったが、蒲生選手は冷静に対処し、ポジションをキープしたまま22周目にピットインし篠原拓朗選手に交代した。

ここで65号車は給油のみを行いタイヤ無交換の作戦で乗り切ることを選択。タイムロスを最小限に抑えて2番手でコースに復帰した。トップを走る31号車に接近していくが、88号車も追いつき、3台によるトップ争いに。88号車の先行を許して一時は3番手に下がるも、37周目に31号車を抜いて2番手に復帰。

ただ、終盤になると通常通りタイヤ交換をしたライバルが後方に迫ってきたが、篠原選手は最後までタイヤを労る走りをしながらもペースを維持し、2位の座を死守してゴール。

今季4度目となる表彰台を獲得した。

決勝を終えて

黒澤治樹監督

ブリヂストンさんとも相談してタイヤ無交換でもいけるとのことでしたので、その作戦でいきました。篠原選手も粘って走ってくれました。結果的には2位でポイントを獲ることができ、88号車にはポイント差を詰められましたが、それも最小限で抑えられたかなと思います。最終戦、チャンピオン争いで一番有利なところにいますが、それを意識せずにいつも通りのレースをしたいです。シーズン8戦のうちの1戦という気持ちで、今日のような自分たちのレースをしたいです

蒲生尚弥選手

タイヤ無交換のプランでしたので、そのことを考慮しつつ走っていました。今回は僕よりも後半の篠原選手がとてもキツいなかで耐えて、良いペースで走ってくれました。本当に彼のおかげです。優勝はできませんでしたが、最高の結果で終わることができたと思います。土曜日からノーミスで良いレースウィークを送ることができました

篠原拓朗選手

簡単なレースではありませんでしたが、前半に蒲生選手がタイヤを気づかった走りをしてくれたことが大きく、後半、僕のスティントもストレスフリーに走れました。最後は追われる展開でしたが、なんとか持ち堪えることができたのは蒲生選手のおかげです

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