2024 SUPER GT Round.4 富士 レースリポート

チーム全員がノーミスで乗り切り、ポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を果たす

公式練習 8/3(土)9:00~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29℃ 路面温度:38℃

午前9時から行われた公式練習は気温29℃、路面温度38℃と朝から暑さと日差しが厳しい中でセッションがスタート。

先ずは篠原拓朗選手が乗り込み、数周した後に蒲生尚弥選手に交代し、その後もドライバーを入れ替えながらマシンとタイヤの確認を行った。最終的に31周を走破し、1分38秒590のベストタイムで7番手につけた。
「全体的に悪くないので、今回も自分たちのベストを尽くすことを意識したいと思います。」と蒲生選手。篠原選手も「予選で僕がしっかりと仕事をすることが大事だと思っています。公式練習でも色々試すことができたので、それらを予選に活かしたいです」と意気込みを語った。

 

公式予選 8/3(土)14:30~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:35℃ 路面温度:53℃

本来は14時25分からスタートする予定だったが、直前に行われたサポートレース決勝でコース上にオイル漏れがあったことが確認され、その処理をした関係で5分遅れで予選が始まった。さらにオイル漏れの影響で路面コンディションの変化が通常より大きくなることが予想され、ドライコンディションではあるものの、Q2のタイムでグリッド順を決める“WETフォーマット”が導入された。

K2 R&D LEON RACINGはQ1Bグループに出走し、最初は篠原拓朗選手がタイムアタックを担当した。一度は走路外走行によりアタックをやり直す場面があったが、1分38秒271を記録して2番手につけ、Q2のグループ1に進出。

続いて蒲生選手がマシンに乗り込み、ポールポジションをかけてQ2に出走。ライバルを圧倒する1分37秒764をマークしトップに躍り出た。その後もライバルがタイムアタックを続けたが、トップタイムを上回る車両は現れずチェッカーフラッグ。
K2 R&D LEON RACINGは4月の開幕戦、岡山以来となるポールポジションとなった。

「予選が始まる直前に方式がWET(宣言時の)フォーマットに変わったので『僕はQ1を通ればいい』と、いつもより気持ちは楽になりましたが、1回目のアタックで走路外走行があって2回目のアタックでタイムを上げることができました。今回の結果は蒲生選手のおかげなので、毎回そうですが感謝しかないです」と篠原選手。
蒲生選手は、「インターバルの期間中にテスト走行の機会もあって、その間に得たことも今回の富士に活かしてポールポジションを獲ることができました。ロングランのペースをみると他車も速そうなので、明日はどうなるかわかりませんが、今日は良い結果を出すことができたのは良かったです」とコメントした。

 

決勝レース 8/4(日)14:30~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:35℃ 路面温度:56℃


14時30分から77周で争われたレースは、気温35℃、路面温度56℃と前日よりも暑さが厳しい中でスタートが切られた。予選で今季2度目のポールポジションを獲得したK2 R&D LEON RACINGは、篠原拓朗選手が前半スティントを担当。1周目から順調に後続との差を引き離し、22周目を終えた時点で後続に対して7.8秒のリードを築いた。その後、25周目にコース後半で1台がトラブルでストップ。そのタイミングに合わせてピットインした。

ドライバー交代を含めた作業をしている最中にフル・コース・イエローが宣言され、これがきっかけで大きなアドバンテージを得る。レースが再開し、上位陣がピットストップを終えた頃には、ライバルに対して50秒以上の大量リードを築いた。

後半は蒲生尚弥選手が燃費とタイヤを労る走りを意識して周回を重ねていき、しっかりとトップを守り切ってチェッカーフラッグを受けた。

決勝を終えて

黒澤治樹選手

チームを作って12年目で初めてのポール・トゥ・ウィンを達成できて嬉しいですし、3年前に新しい工場に移ってから初めての勝利となりました。ここまで勝てそうで勝てないレースもありましたが、みんなの努力で結果を出してくれました。ドライバーとスタッフをはじめ、関わってくれた全ての人に感謝したいです。

蒲生尚弥選手

やっと勝つことができたので、ホッとしているというのが本音です。状況をみて、あのタイミングでのピットインとなり、ちゃんと計算はしましたが燃料的にはかなりギリギリでした。とにかく燃料をセーブしながら走り、後ろとの差があったので、それを使い切ってでも帰ってくるのが僕の仕事でした。今週は全員がノーミスで戦えましたし、そこで運も味方してくれました。本当に良かったです。

篠原拓朗選手

このチームに加入してから決勝で2位は何度か獲得してきましたが、なかなか優勝できていませんでした。そういう意味で、今回待望の優勝を飾ることができて嬉しいです。序盤はもっと接戦になるのかなと思っていましたが、思っていたより僕たちのペースが良かったということが、個人的には嬉しかったです。この流れで次戦も頑張りたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です