48kgのサクセスウェイトを苦にせず、４位入賞でポイントリーダーに躍り出る！
公式練習 5/3（水・祝）9:05〜 天候：晴れ 路面：ドライ 気温：20℃ 路面温度：32℃
SUPER GTに黒澤治樹監督率いるK2 R&D LEON RACINGは、昨年に続き蒲生尚弥選手と篠原拓朗選手にLEON PYRAMID AMGを託して臨む。第２戦の舞台は富士スピードウェイ。開幕戦の岡山国際サーキットでポールポジションを獲得し、決勝では２位だったこともあり、サクセスウェイトを48kg積んで臨む一戦とあって、苦戦は覚悟の上だったが、蒲生選手が公式練習では早々に1分37秒186を記録して、その時点での3番手につける。開始から20分ほど経過したところで篠原選手にバトンタッチ。 蒲生選手と遜色のない1分37秒311を出した後、ロングをかけて決勝に向けデータ収集に成功する。
「やりたいこと、セーブしたいこともあって、早めに走行を終えました」と黒澤監督。
最終的な順位としては20番手だったが、チェッカーを待たずに走行終了というあたり、期する何かがあるのだろう。予選、決勝に向けて期待は高まる一方となっていた。
公式予選 5/3（水・祝）Q1/15:15〜 Q2/16:08〜 天候：晴れ 路面：ドライ 気温：20℃ 路面温度：32℃
公式予選も天気に恵まれ、初夏を思わせるようなコンディションの下で、アタックが繰り広げられた。
B組で臨んだQ1を担当した蒲生選手のアタックによって1分36秒146をマークし、 次の周には1分36秒022にまで短縮するも、ポジションは8番手と、まさに当落線上ではあった。だが、終了間際に蒲生選手のタイムを上回る者は現れず。ギリギリではあったが、Q1突破に成功！10kg以上のサクセスウェイトを積んでQ2に駒を進めたのは、他に2台しかいなかった。続いてQ2に挑んだ篠原選手も、1分35秒576と、レースウィーク最速タイムを叩き出して9番手に！LEON PYRAMID AMGは5列目グリッドから、450kmで競われる決勝に臨むこととなった。
「ウェイトをかなり積んだ状態であったものの、上出来だと思います。Q2篠原選手が、とてもいいタイムを出してくれました。しっかりレースをしたいと思います」と蒲生選手。
決勝レース 5/4（木・祝）13:30〜 天候：晴れ 路面：ドライ 気温：22℃ 路面温度：38℃
ゴールデンウィークもまさに佳境の中、天候にも引き続き恵まれた決勝当日の富士スピードウェイは超満員。２日間合計で８万人を超す観客が詰めかけていた。
スタートを担当した蒲生選手は、オープニングラップのうちにひとつ順位を上げて８番手に。義務づけられた２回の給油を伴うピットストップの１回を、早々に行うチームも現れる中、セオリーどおりの展開を選んでいたLEON PYRAMID AMGは、それによって順位を上げたばかりか、７周目に一台をパス。４番手にまで順位を上げ、31周目に篠原選手にバトンを渡す。
篠原選手もコース上で36周目に一台をかわすなど絶好調。何より誰のオーバーテイクを許すことなく、コンスタントにラップを刻み続けていた。61周目から再び蒲生選手がLEON PYRAMID AMGに乗り込み、全車が２回目のピットストップを終えると、再び順位は4番手。前を行くのはサクセスウェイトに苦しんでいない車ばかりとあって、それ以上のポジションアップはかなわなかったものの、後続は一切寄せつけず。サクセスウェイト48kgを積んでなお、４位でゴールしたことから、ランキングのトップに躍り出ることとなった。
シリーズ第3戦は6月3〜4日に、鈴鹿サーキットにて開催される。サクセスウェイトはさらに増えて、72kgにも達するだけに苦戦は免れそうもないが、手堅く戦ってポイント獲得を目指す。
決勝を終えて
黒澤治樹監督
今、私たちができるのは、このような戦い方しかありません。とにかく落とさず、しっかりポイントを獲っていくことが、年間を通じて重要なので、しっかり続けていきたいと思います。次の鈴鹿は車もまた重くなり、いちばん苦手なコースなので、そこをどうクリアするかですが、ブリヂストンさんと協力して、ポイント獲得に向け頑張ります。ポイントリーダーになりましたが、油断せず、このまま手堅くポイントを獲っていきたいと思います
蒲生尚弥選手
みんながノーミスで終われましたし、本当にベストのレースができたと思います。ウェイトのせいで、厳しくなるかと思っていましたが、車もタイヤも良かったので、それほどでもなかったです。次の鈴鹿はそこまで得意ではないので、ポイントが獲れたらラッキーではないでしょうか
篠原拓朗選手
厳しい中でも、ものすごくいいレースができたと思いますが、僕自身、また課題が見つかりました。結果的には良かったですが、僕自身まだまだ成長していけるように頑張ります