もてぎでの苦行を乗り越え、３戦連続入賞果たす！

公式練習 7/17（土）9:20〜　天候：曇りのち晴れ　路面：ドライ　気温：26℃ 路面温度：31℃

鈴鹿サーキットで行われるはずだった第3戦が延期になったため、スーパーGTは2か月ぶりにツインリンクもてぎで第4戦が開催された。
黒澤治樹監督が指揮を執り、蒲生尚弥選手と菅波冬悟選手が駆るLEON PYRAMID AMGは、ここまでの2戦で2位、4位という好結果を残し、現在のランキングは3位。その一方でサクセスウエイトはもう69kgにも達しており、いかに相性抜群のサーキットとはいえ、苦戦を承知の上で臨むこととなった。
だが、今回も持ち込みのセットがフィットし、順調に周回が重ねられることに。序盤のうちに蒲生選手が1分49秒315を記し、その時点で4番手となった後は決勝を重視してクルマは仕上げられていき、ほぼ50分経過したところで菅波選手にスイッチ。コンスタントにタイムが刻まれ、最後のGT300クラス単独セッションで1分50秒355を記した。最終的な順位は12番手に。
「まわりも速いんですが、最善を尽くしてやっています」と蒲生選手。

公式予選 7/17（土）Q1/14:15〜　Q2/15:08〜　天候：晴れ　路面：ドライ　気温：32℃ 路面温度：43℃

公式予選Q1にLEON PYRAMID AMGはA組で臨み、今回は蒲生選手の担当となった。
公式練習をはるかに超える酷暑に見舞われたこともあり、アタックのチャンスは1回だけというのが黒澤監督の見立て。そこで計測1周目から蒲生選手はコースを激しく攻め立て、1分49秒334をマークする。さらにもう1周アタックしたものの、やはり短縮ならず。しかし、7番手でQ1突破に成功する。
続くQ2でも菅波選手は計測2周目からのアタックとなり、路面コンディションの向上もあって、レースウィーク最速となる1分48秒904を叩き出した結果、11番手につけることとなった。

「そんなに悪いアタックではなかったんですが、できればシングルには行きたかったですね。今回はウエイトも積んでいて、厳しいところもあるんですが、チームと力を合わせて精いっぱい行きます！」と菅波選手。

 

決勝レース 7/18（日）13:10〜　天候：晴れ　路面：ドライ　気温：33℃ 路面温度：51℃

今回のスタート担当に、黒澤監督は菅波選手を起用。まわりはサクセスウエイトに苦しんでいない車両ばかりとあって、オープニングラップのうちにひとつ順位を落としたばかりか、抗うことさえ許されない展開が続くも、菅波選手はコンスタントにラップを刻んでいった。
そんな状況を打開すべく、早めのドライバー交代を敢行し、15番手を走行中の20周目にLEON PYRAMID AMGはピットイン。


蒲生選手への交代と併せ、タイヤをフロントの2本のみ交換して、ロスを最小限に。これが功を奏して、全車ドライバー交代を済ませた時には9番手に浮上することとなった。
終盤には前後とも離れた単独走行になる中、安定の走りを蒲生選手は見せ、最後までポジションをキープ。9位でフィニッシュし、2ポイントを加えたことから、ドライバーランキングではトップタイに躍り出ることとなった。

次回のレースは8月21〜22日に鈴鹿サーキットで、日程変更されたシリーズ第3戦として開催される。サクセスウエイトは75kgにも及ぶが、ミスなく戦っていけば、きっとまた好結果が得られるはずだ。

決勝を終えて

黒澤治樹監督

最低限のことはできたと思います。ミスなく、全員で戦えたし。今週は重くてスピードが足りない中、ドライバーにも頑張ってもらって、ピットもミスのない仕事をしてくれました。同点でポイントリーダーになれましたが、次の鈴鹿はたぶんさらに厳しいでしょう。我々のAMG GT3には向いていないサーキットですからね。でも、また頑張ります

蒲生尚弥選手

ペースがあまり良くない中、しっかりとノーミスで終えることができたのでレースの内容は良かったと思います。次の鈴鹿もたぶん、厳しい戦いになると思うので、今日みたいなレースが出来るように頑張ります

菅波冬悟選手

自分たちよりランキング上位のクルマが、次々と戦線離脱していく中、粘り強くポイント圏内に滑り込めるところをキープできたのは良かったと思います。僕のスティントはまわりが速いドライバーで、かつストレートで勝負にならないようなクルマばかりで、抑えようにもなかなか厳しかったんですけど、作戦を遂行するため、とにかく少しも離されないようにと頑張って走りました。次の鈴鹿も厳しいと思いますが、何があるか分からないので、いつもどおり全力で頑張ります