2020 SUPER GT Round.5 富士 レースリポート

100kgのウエイトハンデを積むも、3位入賞でランキングトップに!

公式練習 10/3(土)9:15〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:30℃

前回の優勝、さらに毎戦得点を重ねていることによって、LEON PYRAMID AMGは後半戦突入となるSUPER GT第5戦の富士スピードウェイに、ウエイトハンデ上限の100kgを積んで臨むこととなった。当然、苦戦は承知の上。そこで普段以上に公式練習では、決勝を重視したセットアップが進められていった。
先ずは、蒲生選手が乗り込み、序盤のうちに1分37秒900をマーク。その後はロングをかけて、タイムをコンスタントに刻んでいく。開始から50分間ほど経過したところで菅波選手にバトンタッチ。同様にロングをかけつつ、徐々にタイムも縮めていった菅波選手は、ラスト10分間のクラス専有走行において1分37秒902を記すまでとなった。
「100kgのウエイトハンデは勲章。でも、特に重量を意識せず、予選以上に決勝レースを重視して、少しでも多くのポイントを取るという、最良の結果が得られるように頑張ります」と黒澤治樹監督。

公式予選 10/3(土)Q1/14:18〜 Q2/14:53〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:30℃

2組に分けられた予選Q1に、LEON PYRAMID AMGはB組で出走、今回はQ1担当に黒澤監督は蒲生選手を指名。経験豊富なドライバーに、より確実にQ1を突破してもらうためだ。期待に応え、蒲生選手は1分37秒246をマークし、5番手につけて菅波選手にバトンを託す。バトンを受け取った菅波選手は「けっこうプレッシャーもありました」と語るも、蒲生選手から的確なインフォメーションを授かっていたこともあり、最初のアタックでいきなり1分36秒803を記して3番手に!もう1周のアタックではタイムアップならずも、菅波選手のタイムを上回るものはその後現れず、LEON PYRAMID AMGは第5戦決勝レースに2列目、3番手から臨むこととなった。

「ドライバーふたりが頑張ってくれて、またブリヂストンさんが良いタイヤを持ち込んでくれたおかげで、予想以上にいい予選になりました。いつものことですが、気を抜かずにきっちりレースをしたいと思います。頑張ります!」と黒澤監督。

決勝レース 10/4(日)13:30〜 天候:曇り 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:29℃

今季初めてSUPER GTは有観客試合となり、人数は制限されているとはいえ、サーキットは久々に活況を呈していた。このところ週末になると、決まってどこかで天気が崩れていたものだが、このレースウィークは日曜日の早朝に小雨が短時間降っただけで、幸い午後からのSUPER GTには一切影響を及ぼさなかった。
今回も黒澤監督はスタート担当に、菅波選手を指名。さすがに100kgのウエイトハンデの影響もあり、開始から間もなくLEON PYRAMID AMGはひとつ順位を落としこそしたが、それは想定の範囲内。だが、2コーナーの接触で、車両回収のためオープニングラップのうちにセーフティカーが導入されたのは、さすがに想定外だった。これで隊列となってしまったため、リスタート後に5番手に退き、さらに10周目にも1台にかわされることに。しかし、トップグループから大きく遅れをとることなく続き、むしろスティント後半のペースが鈍らなかったことで、菅波選手は21周目に5番手に返り咲く。

そしてドライバー交代を32周目まで伸ばしたことで、3番手につけた時点で蒲生選手にバトンタッチ、その際にタイヤは2本だけ交換する。全車がピットに入った時点でLEON PYRAMID AMGは3番手に復帰。しばらくポジションキープとなったが、目の前をいく車両はタイヤ無交換とあって、ペースが著しく鈍っていく。これを好機と蒲生選手は一気に差を詰め、59周目には2番手に浮上……したはずだった。
それまでの攻防が激しかったあまり、近づけてしまった後続車両にはかわされてしまったからだ。それでもLEON PYRAMID AMGはポジションをしっかりキープして、3位でゴール。
ついにランキングのトップにも躍り出ることとなった。次回のレースは再び鈴鹿サーキットが舞台となる。依然としてハンデが厳しい状態ではあるものの、ランキングの死守に期待がかかる。



決勝を終えて

黒澤治樹監督・・・

「最後は前後との差がなくなり、抜いたり抜かれたりはありましたが、100kgのウエイトハンデを積んだ中では最良のレースだったと思います。重量というのは結果であって、あまり意識しないようにして、大切なことは自分たちのやれることをしっかりやって、メカニックもスタッフもドライバーも、みんなミスなく機能していくことが必要で、それを意識してやっていった結果、3位になれたのですごく嬉しいし、チャンピオンシップに向けて貴重なポイントが取れたと思います」

蒲生尚弥選手・・・

「最後バトルになって、楽なレースではなかったですが、終わった今はいいレースができたと思います。これでランキングトップに立てたので、次の鈴鹿も気を緩めずに頑張ります」

菅波冬悟選手・・・

「公式練習で初めて100kgという重さを痛感し、今回はポイントが取れれば御の字かな、と思っていたんですが、そこからチームのアジャストによって、予選で3番手になれて、流れも来ていたのかもしれません。決勝では速さを求めるより、作戦がしっかり機能するように、タイヤを守ることを考えながら走りました。なんとか最低限のペースで走り続けられたのではないかと思います。このウエイトハンデ100kgの状態で表彰台に上がれたのは、本当に良かったと思います。あと3戦も気を引き締めて頑張ります」

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