2019 SUPER GT Round.6 オートポリス レースリポート

新体制で挑んだ初戦は、予選13番手から7位までジャンプアップ!

公式練習 9/7(土)8:50〜 天候:くもり 路面:ドライ 気温:24℃ 路面温度:26℃

全8戦で争われるSUPER GTは、いよいよ終盤戦に突入。第6戦の舞台は九州、大分県にあるオートポリスで、今回まで獲得したポイントの2倍となるウエイトハンデを積むため、ランキング上位陣には最も厳しき戦いを強いることとなる。
さて今回から既報のとおり、黒澤治樹監督がチームの指揮を執ることとなり、また蒲生尚弥選手の新たなパートナーとして菅波冬悟選手が起用された。
公式練習では蒲生選手から走行を開始し、早い段階でその時点でのトップタイムとなる、1分46秒306をマークし、車のバランスの確認を取ってからは、決勝に向けたセットアップ、そしてタイヤの選定が行われた。
ほぼ1時間を経過したところから、いよいよ菅波選手の番。LEON PYRAMID AMGを走らせるのは初めてのコースとあって、当初は慎重に周回を重ねていた菅波選手ではあったが、徐々にタイムを上げていって終盤のGT300専有走行では1分47秒台を連発し、自己ベストとして1分47秒083を記すまでに。高い適応力をアピールした。

公式予選 9/7(土)Q1/14:30〜 Q2/15:15〜 天候:くもり 路面:ドライ 気温:26℃ 路面温度:35℃

Q1を担当した蒲生選手は、セッション開始と同時にピットを離れ、入念にウォームアップを行なった後にアタックを開始。
1分45秒615をマークした後も引き続きアタックしていたが、わずかながらもタイムを落としてしまったことから、チェッカーを待たずに走行を終了するが、それでもLEON PYRAMID AMGは9番手でQ1突破に成功する。

続くQ2は、SUPER GTで初めての予選に挑む菅波選手の担当に。もちろん緊張はあっただろうが、黒澤監督のアドバイス、蒲生選手からのインフォメーションをしっかり受けて、ピットを離れていく。
期待に応え、菅波選手は最初のアタックから公式練習で出したタイムを1秒上回る1分46秒066を記録し、 続けてのアタックでは1分46秒056とわずかながらもタイムアップに成功。
SUPER GTデビュー戦でいきなりのQ2にかかわらず、13番手という結果を得ることに。「ミスもありました」と語る菅波選手。まだまだ伸び代はありそうだ。

決勝レース 9/8(日)14:40〜 天候:曇り一時雨 路面:ドライ一時ウェット 気温:27℃ 路面温度:33℃

台風接近の影響で心配された天候だが、ここまではさほど影響はなし。だが、決勝レース中に雨が降るという情報もあって、グリッド上は普段以上に緊張感が漲っていた。
今回、スタート担当に黒澤監督が指名したのは菅波選手。雨が降ったとしてもレース後半からとの判断ながら、実際の天候も、レース展開も菅波選手に多くの試練を与えることとなった。というのも、予想したより早く雨が降り始め、最初は1コーナー付近だけという状況から、いったんはやんだ後、今度は全域で降り出したばかりか、菅波選手のスティントで3回もセーフティカーランが行われたからだ。
スタート直後こそひとつ順位を落とした菅波選手ながら、間もなく予選と同じ順位に戻して周回を重ねていくこととなる。前を行く車両に遅れをとることなく続いていき、早めのピットストップを行う車両が現れるたび順位を上げていく。
やがて8番手にまで浮上し、折しも2回目と3回目のSCランの合間となる39周目に蒲生選手と交代する。その時、装着していたのは上位陣のほとんどが選んでいたウェットタイヤ。

その段階での選択は正解で、全車がドライバー交代を済ませると蒲生選手は8番手に。さらに上位の2台にペナルティが課せられたこともあり、LEON PYRAMID AMGは6番手に、さらに55周目には1台を抜いて5番手にまで浮上する。
だが、レース後半には雨はやみ、予想外に路面の乾きが早かったことから、異なるスペックのタイヤを選んでいたライバルに先行を許してしまう。
それでも7位でのフィニッシュを果たし、予選よりも6ポジションアップで、しっかりとポイントを稼ぐことに成功した。

次回のレースはわずか2週間後、9月21~22日にスポーツランドSUGOで開催される。より一層の、LEON PYRAMID AMGの活躍にご期待いただきたい。

決勝を終えて

黒澤治樹監督・・・
難しいコンディションの中、しっかりレースした感はあったんですが、あの状況でギャンブルに討って出て、スリックタイヤで行かせることはできませんでしたね。
とはいえ、できる限りのことはやれたし、ドライバーが頑張ってくれたので、良いレースはできたと思います。特に菅波選手が走っている時は、いちばん難しいコンディションだったけど、よく踏ん張ってくれました。満足はできていませんが、まずは結果も残せたので、残り2戦も頑張ります。

蒲生尚弥選手・・・
こんな天気になるのは誰にも分からなかったと思うので、こればっかりは……。でもしっかりとノーミスで走れてポイントも獲れたので、良かったと思います。菅波選手も難しい状況の中、しっかりと走ってくれたので本当にいいレースになったと思います。

菅波冬悟選手・・・
ドライコンディションのうちは、いろいろアドバイスいただいていたので、しっかり走れた一方で、前のクルマを抜けなかったのが悔しいです。雨が降ってきてからは、部分的に濡れているコンディションで、難しかったです。反省しないといけない点は沢山ありますが、色々なことが学べました。
今回の経験を活かし、シーズン残り2戦も頑張ります。

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